痛風ってどんな病気?

「痛風」って、名前は聞いたことあるけど、どんな病気かよく知らない…という方も多いのではないでしょうか?昔は「贅沢病」なんて呼ばれて、美食家だけがなる病気と思われていました。確かに、プリン体という成分を多く含む食品を食べ過ぎると、尿酸値が上がりやすくなるのは事実です。


プリン体を多く含む食品を過剰に摂取したり、腎臓の機能が低下して尿酸の排泄がうまくいかなくなると、血液中の尿酸値が上昇し、高尿酸血症を引き起こします。この状態が続くと、溶けきれなくなった尿酸が結晶化し関節に溜まることで炎症を引き起こします。これを痛風発作といいます。この痛風発作は足の親指の付け根に起こることが多く、他にも、足の甲やアキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも発作が起こることがあります。


足の親指の付け根が、赤く腫れてズキズキ痛む…なんて症状が出たら、痛風かもしれません。
痛風を予防するには、まず毎日の生活習慣を見直すことが大切です。

食生活・お酒・甘い飲み物を見直そう!

プリン体を多く含む食品は、レバーや白子、あん肝、干物、イワシ、エビ、カツオなど。これらばかり食べるのではなく、色々な食材をバランスよく食べることが大切です。肉類中心の食事になりがちな方は、野菜や海藻、きのこなど、プリン体の少ない食材を積極的に摂り入れましょう。


また、アルコールは尿酸値を上げやすいので、飲み過ぎには注意が必要です。 特にビールはプリン体が多いので気をつけましょう。お酒を飲む場合は、適量を守り、水分も一緒に摂るように心がけましょう。


さらに、果糖を多く含む清涼飲料水やジュースも、尿酸値を上昇させる可能性があります。水分補給は、水やお茶などを選びましょう。

適度な運動・水分補給・体調管理を心掛けよう!

適度な運動は、尿酸値を下げる効果も期待できます。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない運動を続けましょう。ただし、激しい運動は逆に尿酸値を上げてしまう可能性があるので、注意が必要です。


尿酸を体外に排出するためには、水分補給も重要! 1日に2リットル以上の水を飲むように心がけましょう。特に、運動した後はこまめな水分補給を忘れずに!コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには、尿酸値を下げる効果があるという報告もあります。


また、体重管理も大切です。肥満は痛風のリスクを高めるため、適正体重を維持しましょう。

痛風かな?と思ったら…整形外科を受診するポイント

「もしかして痛風かも…」と思っても、どの診療科に行けば良いか迷われる方も多いのではないでしょうか。


整形外科では、痛風発作による激しい関節痛や腫れの原因を的確に診断し、速やかに痛みを和らげる治療を行います。問診や診察に加えて、レントゲン検査を活用することで、痛みの根本原因をしっかりと特定することができます。


さらに、関節の動きが悪くなったり、変形が見られる場合には、リハビリテーションを通じて関節機能の回復をサポートすることも可能です。


痛風は、適切な治療と生活習慣の改善によって、症状をコントロールできる病気です。この記事を参考に、痛風を予防し、健康的な毎日を送りましょう!