
寝違えについて
「寝違えてしまった…首が痛い!」
日常生活の中でよく起こる症状の一つが寝違えです。朝起きたら首が痛くて動かしづらい…
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
寝違えの原因とは?
寝違えの原因は一つではありませんが、主な要因として「寝姿勢の悪さ」が挙げられます。特に、枕の高さが合わない、位置がずれている、またはうつぶせ寝をしていると、首に過度な負担がかかり、血流が滞ることで筋肉が硬直しやすくなります。これにより、寝違えが発生しやすくなります。
寝違えを引き起こしやすい要因
寝違えが起こる背景には、日常生活の中での首や肩の疲労が関係していることが多いです。特に以下のような要因がある場合、寝違えが発生しやすくなります。
- (1) 首・身体の疲労
- 長時間のデスクワークや立ち仕事による同じ姿勢の維持は、首や肩に大きな負担をかけます。近年では、スマートフォンやパソコンの使用が増えた影響で首への負担が蓄積されやすくなっています。
- (2) 重い物を持ち上げる動作
- 仕事やスポーツ、ウェイトトレーニングなどで頻繁に重い物を持ち上げると、首の筋肉や頚椎に負担がかかり、寝違えのリスクが高まります
- (3) 運動不足による筋肉のこわばり
- 普段から運動不足の方は、急に身体を動かした際に筋肉が硬直しやすくなります。これにより、首の筋肉が痙攣を起こし、寝違えにつながることがあります。
- (4) ストレスの影響
- 精神的なストレスが続くと、全身の筋肉が緊張しやすくなります。首や肩の筋肉が硬くなることで、寝違えを起こしやすくなります。
寝違えの回復期間
寝違えによる首の痛みは、筋肉や関節の炎症の程度によって異なります。
痛みの継続期間の目安は以下の通りです。
〇軽度(2~3日)
軽い痛みはあるものの、首をある程度動かせる状態。
〇中度(1週間)
首を大きく動かすことが難しく、適切な枕で横になると多少痛みが和らぐ。
〇重度(2週間)
ほとんど首を動かせず、横を向くのも困難。特定の姿勢でのみ痛みが軽減される。
寝違えた時の対処法
- (1) 首を安静にする
- 無理に動かさず、安静を保つことが大切です。自己流のストレッチやマッサージは悪化を招くことがあるため控えましょう。
- (2) 湿布を貼る
- 市販の冷湿布や温湿布を使用すると、炎症の鎮静に役立ちます。冷湿布・温湿布どちらでも構いません。
- (3) 枕の高さと位置を調整する
- 枕が高すぎる・低すぎると首に負担がかかります。痛みが和らぐ寝姿勢を探し、必要に応じて枕を調整しましょう。
寝違えを防ぐためには、普段から首や肩に負担をかけない生活を心がけることが重要です。
軽度の寝違えであれば数日で回復することがほとんどですが、痛みが長引いたり、日常生活に支障をきたす場合は、整形外科を受診しましょう。
「この程度の寝違えで診てもらえるだろうか?」と迷われた場合でも、まずはお気軽にご相談ください。