前回のコラムでは、変形性膝関節症がどのような病気か、そしてなぜ発症するのかについてお話しました。
今回は、変形性膝関節症の「症状」と「進行のステージ」に焦点を当てます。この病気は段階的に進行するため、今自分がどの状態にあるかを知ることが、適切な対処への第一歩となります。

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の症状は、主に痛み・腫れ・関節の変形・動きの制限の4つです。
最初に現れることが多いのは、動き始めの痛みです。「朝起きて歩き出すときだけ痛い」「しばらく動くと楽になる」というケースは、変形性膝関節症の初期サインであることが多く、「ならし運動で治る」と思い込んで放置されがちです。

症状が進むと、歩行中や階段の昇降時など、動作全般にわたって痛みが続くようになります。また、膝に水(関節液)がたまり、腫れや熱感を伴うこともあります。さらに進行すると、安静にしていても痛みが続いたり、膝が完全に伸びなくなったり、O脚変形が目立つようになります。

進行のステージ〜4段階で理解する〜

変形性膝関節症の進行度は、レントゲン所見をもとにした「Kellgren-Lawrence(KL)分類」によって、グレード0〜4の5段階に分類されます。

グレード0(正常)

軟骨の摩耗はなく、関節の隙間も正常な状態です。症状はありません。

グレード1(疑い)

ごくわずかな骨の突起(骨棘)が見られますが、関節の隙間はほぼ正常です。症状がない場合も多く、この段階では気づかないことがほとんどです。

グレード2(軽度)

骨棘が明確に見られ、関節の隙間がわずかに狭くなってきます。動き始めの違和感や軽い痛みが現れ始めるのがこの時期です。

グレード3(中等度)

関節の隙間がさらに狭くなり、軟骨の摩耗が進んだ状態です。歩行時や階段昇降時の痛みが増し、膝の腫れや熱感を伴うこともあります。日常生活に支障を感じ始め、受診のきっかけになることが多い段階です。

グレード4(重度)

関節の隙間がほぼなくなり、骨と骨が直接接触している状態です。安静時にも痛みが続き、関節の変形やO脚が顕著になります。手術療法が検討される段階です。

受診のタイミングを逃さないために

変形性膝関節症は、グレード2〜3の段階で適切な治療を始めることが、症状の進行を抑えるうえで重要です。

「痛みが出ても少し休めば治る」「日常生活にはまだ困っていない」という状況でも、水面下では軟骨の摩耗が進んでいる場合があります。特に、動き始めの痛みが続くようになった、膝が腫れる・熱を持つことが増えた、以前より膝が伸びにくくなったと感じたら、茨木市・総持寺のうめだ整形外科へお気軽にご相談ください。

整形外科だからできること

整形外科では、レントゲン撮影によって関節の隙間や骨の状態を確認し、現在のグレードを正確に評価します。「まだ大したことはないだろう」と自己判断せず、専門医による診断を受けることで、今の状態に合った最適な対処法を選ぶことができます。

茨木市・総持寺のうめだ整形外科では、患者さまの生活スタイルや症状の程度に合わせた丁寧な説明と治療方針のご提案を心がけています。特に当院では、リハビリでの体操指導に力を入れており、理学療法士を置いての専門的な施術や、自宅でできる体操の指導など、様々な工夫をしております。膝の違和感や痛みが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

次回は、変形性膝関節症の診断方法について、整形外科でどのような検査が行われるのかを詳しく解説します。