骨粗しょう症(骨粗鬆症)

骨粗しょう症(骨粗鬆症)ってどんな病気?

骨粗しょう症って、名前は聞くけど、私には関係ないでしょう…そんな方も意外と多いのではないでしょうか?骨粗しょう症とは、骨がスカスカになることで脆くなり、骨折しやすくなる病気です。さらに、骨粗しょう症の怖いところは、自覚症状が乏しいことから、骨折をきっかけに発見されるケースが多いことです。

まずは簡易なチェックリストを用意してみました。
当てはまる項目が多い方ほど、要注意かもしれません。
  • 1. 乳製品をあまり摂らない
  • 2. 小魚、豆腐をあまり摂らない
  • 3. たばこをよく吸う
  • 4. お酒をよく飲むほうだ
  • 5. 天気の良い日でもあまり外に出ない
  • 6. 身体を動かすことが少ない
  • 7. 最近、背が縮んだような気がする
  • 8. 最近、背中が丸くなり腰が曲がって来た気がする
  • 9. ちょっとしたことで骨折した
  • 10. 体格はどちらかといえば細身だ
  • 11. 家族に「骨粗しょう症」と診断された人がいる
  • 12. 糖尿病や、消化管の手術を受けたことがある
  • 13. 閉経を終えた(女性)、70歳以上である(男性)

骨粗しょう症(骨粗鬆症)の対策方法 ~骨を強くするには?~

骨粗しょう症を予防するためには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
骨粗しょう症の予防・改善には、適度な運動やバランスの取れた食生活を通して、骨を強くすることが大切です。まずは、骨粗しょう症と運動の関係に注目してみましょう。

運動によって骨に適切な刺激を与えると、骨を強くできます。さらに、運動は筋力やバランス能力の向上にもつながり、転倒による骨折のリスクを低減する効果も期待できます。とはいえ、いきなり過度な運動から始めることは、むしろケガの恐れもあり、あまりオススメできません。
では、実際にどのような運動を、どれくらいの頻度で行うことが効果的なのでしょうか。

骨粗しょう症(骨粗鬆症)に適した運動量

骨粗しょう症の予防のための運動は、毎日行う必要はありません。週に2~3回、30分程度の運動を目標にしましょう。
まずは、ウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。
歩数でいうと、3000歩程度が目安です。歩数計をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
加えて、日光を浴びることで、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが増加します。
屋外で行う運動の方が、より効果が見込めます。

外出が難しい方では、片脚立ちはいかがでしょう。以下を参考にしてみてください。
  • 壁や椅子につかまり、背筋を伸ばして正面を見ます。
  • 片脚を少し上げて、地面につかないようにします。
  • その姿勢を1分間キープしたら、反対の脚も同様に行います。
  • 左右1分ずつを1日5回行うことを目標に、まずは1日3回から始めてみましょう。

まとめ

骨粗しょう症は、早期に予防を始めることがとても重要です。中でも適切な運動習慣は、症状を防ぐ上で最も効果的な方法の一つです。無理のない軽い運動からでも始めることが、骨粗しょう症の予防につながります。

不安を感じている方は、まず整形外科で骨密度検査を受けてみるのも一つの方法です。また、予防のためにどのような対策を取るべきか、専門医に相談することも可能です。
「何から始めたらいいかわからないという方はお気軽にご相談ください。

そして次回のコラムでは、骨粗しょう症の予防に効果的なバランスの良い食事についてご紹介します。健康な骨を維持し、充実した生活を送るために、ぜひご活用ください!