骨粗しょう症について
骨粗しょう症の病態
骨も他の組織と同様に新陳代謝を繰り返しています。すなわち古い骨が壊れて新しい骨ができる、ということを繰り返しているのです。骨そしょう症ではそのバランスが崩れており、例えば「骨が作られる以上に多く壊される」という現象が起こります。
骨粗しょう症の検査と治療
骨粗しょう症の検査は骨密度測定が中心となります。骨密度測定は簡便なものから精密なものまでいくつかタイプがありますが、当院で導入している腰椎と大腿骨で測定するタイプが最も精密です。また骨密度に加えて血液検査などで骨代謝マーカーの測定をすることも重要です。
また近年骨粗しょう症の治療は大きく進歩しています。状態によって適切なお薬を選ぶことが重要で、例えば比較的若い方とすでに圧迫骨折のある高齢の方のお薬は違ってきます。各種検査結果を総合的に判断して薬剤を選択していきます。
リハビリテーション
骨の健康を維持していくためには、筋力維持がとても重要であることが分かっています。骨は適度な重力がかからなければ骨粗しょう症になっていくからです。一方「どの程度の運動や歩行が適切か?」という疑問が古くからありますが、実はまだよく分かっていない部分も多いのです。万人に合う運動や歩数があるのではなく、それぞれに適した量があると考えられます。他の疾病の有無によっても変わりますから、総合的に判断し、医師の指示のもとセラピストによるその方に合った指導を受けていただくことも可能です。